ごきげんよう。
先日資格試験を受けてきました! とってもがんばったと思いますw
あるあるなのですが会場のクーラーが寒く、一度弱めてもらったのですがそれでも寒く言い出せなかった私がおります(^-^;
今日も今日とてうまるちゃんSSを書こうと思います。
すっかりハマってしまったのですw
【SS】家にいるときのノリでうまるがきりえちゃんのお膝に座ってしまったようです。【干物妹!うまるちゃん】
#シチュ:お家ですっかりきりえちゃんの膝の上が特等席になってしまったうまる。けど、癖がついたせいで……。
「いやぁ、くにおくんの大運動会は名作だねー」
「そうですね、師匠!」
プレイしていたゲームを終え、ファミコンの電源を切った。
きりえちゃんと二人でおしゃべりをしながらファミコンをするのが近頃のうまるの週末の日課なのだ!
一息ついてきりえちゃんに目を移すと、あぐらでくつろいでいるきりえちゃんが目に止まった。
こちらをチラリと見たきりえちゃんと目が合う。
おっ、これは……。
いつものようにきりえちゃんにテケテケと寄り……
――ストン。
あぐらで座るきりえちゃんの脚の間に腰を落とした。
「きりえちゃん〜」
「師匠、いらっしゃい〜っ」
きりえちゃんのふわりとした香りと共に温かな腕に包まれる。
もう一つの最近の習慣。
ゲーム後はきりえちゃんの膝の上に座ってしまう習慣ができてしまった。
このなんとも言えないフワフワとした温もりが実に心地よいっ!
「こらっ! そんなことしたらきりえちゃんに迷惑だろっ」
と、台所からエプロンを外しながら戻ったお兄ちゃんが言うけど…。
「にへへ……師匠の抱き心地はさいこうです……にへへ」
「…………」
困っているような顔には到底見えない。
というか、なぜか恍惚的?
「きりえちゃん、よだれ」
「えっ!? あっ、うっ…ぬはっ!?」
「ふいてあげるね?」
「し、師匠いいですよ!? ……あぅっ……うにゅ……ししょう〜ぅ」
「おまえらなぁ。変な癖がついても知らないからな」
「変な癖って何さ、お兄ちゃん」
「何って言われてもな…。夜ご飯ができたから二人ともそっちに持っていくの手伝ってくれ」
「「はーい」」
こうして和やかな休日は過ぎるのであった。
***
――平日。
体育館の半分が男子、半分が女子というよくある体育の時間だ。
女子の授業は今日はバレーボール。
「う、うまるさん、トスです…っ」
「ありがと、きりえちゃん! よぅし――」
タイミングはバッチリ!
ここでっ!
「いくよっ!!」
――バスンッ!!
うまるのスパイクが相手のコートを貫いた!
「勝者、うまるチーム! ゲームセット!」
『キャ〜〜〜〜〜ンッ! さすがうまるさん〜〜〜っ』
響く黄色い歓声!
「私のハートもスパイクして♪」とか「女が女に惚れるなんて……けどっ!」とか「またしてもうまるさんにやられましたわーっ!」とか色んな賞賛の声が体育館に響き渡っていた!
「きりえちゃん、やったね」
「は、は、はいッ!!」
ゲームが終わると、きりえちゃんはいそいそと体育館の隅に行き、あぐら姿で腰を下ろしていた。
ふぅっ、今日もうまる頑張った!
綺麗にスパイクが決まったし、今日はお兄ちゃんに頼んで期間限定博多めんたい味ポテイトでも買ってきてもらおう。いっしっし。
そんなどうでもいいことを考えながら……。
「よいしょっと♪」
――すとん。
腰を下ろした。
いつものように。
――あぐらをかくきりえちゃんの脚の間に。
――ボン、トン、トントン……
ボールが落ちて転がる音が妙に響く。
ん?
体育館の音が。
消えていた。
「――きりえちゃん?」
きりえちゃんの顔を見た。
いつもよりも顔と顔の距離が近い。
その顔はまるで宇宙人とネッシーとチュパカブラを同時に見てしまったような顔だった。
「きりえちゃん、どう――…………あ」
うまる……。
いま……。
外行きうまるモードだった!!
目が点だったきりえちゃんだったけど。
「…………」
ほっぺが赤くなり、
「…………――――」
赤を通り越して蒸気を出し始め、
「…………――――〜〜〜〜ッッッッッッッッ!?!?」
きりえちゃんの口がパカッと開いた!
「ぬっっっふぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇえぇっっっっ!?!?!?」
『キャァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッッッ!!うまるさんが女の子の膝の上にオンした〜〜〜〜っ!!』
悲鳴とも嬌声とも取れる声が体育館を大きく揺さぶった!!
「!!! やっ、ききききききき、きりえちゃん、ごごごごめんねっ!!」
慌てて飛び退くけど後の祭りだ!
「うまるさん、はしっ、はしっ、はし、はしたないですわぁぁぁーーーっ!!」
シルフィンさんがこっちにビシッと指差してきた!
「こ、これは、ついっ!」
「つい!? つい女性の上に座ってしまったんですのっ!?」
「あ、いや、ついじゃなくて、えとえとっ!」
わわわわわーっ! わーっ!
う、うまるどうすればいいのーっ!!
シルフィンさんは恥ずかしそうにプイッと顔をそらしたっ!
「じょ、女性同士でも、その、い、いいと思いますわっ!!」
「そっち!?」
「禁断の愛ですわ…ぽっ…」
頬を赤らめた!! ダメな感じだ!!
「わわわわ、違うからっ! きりえちゃんからも何か――」
「ぬっっふぇえぇえぇえぇえッッッッッ!! ぬっふぇえぇえぇえぇえぇぇぇぇぇッッッ!!」
きりえちゃんは頭を左右にブンブンと振り回しながら奇声を発しているっ!! ダメな感じだ!!
海老名ちゃんならっ!
「わかってるよ、うまるちゃん」
「海老名ちゃん…っ」
海老名ちゃんが笑顔でコクリとうなづいた。
よかった、やっぱり海老――
「百合っていうんだよね、こういうの」
どこでそんな業界用語覚えたのーーーっっっ!!!
「都会っぽいよね」
都会関係ないからぁぁぁーーーっ!!
男子のバスケットコートからも「キマシタワー!」とか「百合ぃ!! 百合ぃ!! 百合ぃ!!!」「落ち着け音無っ!!」とか「田中くんが片手を天に掲げたまま意識を失ってます先生!」とか大混乱が起きているっ!!
ああ、もうっ!
「もうみんなっ、きりえちゃんのこと好きだけど、そういうのじゃないんだからっっっ!!」
…………。
……。
あ。
また、言葉をちょっと間違ったかもしれない。
「……す、すき……?」
さっきまで絶叫していたきりえちゃんが、ポツリとつぶやいた。
そして。
「…………きゅ〜〜〜〜〜っ…………」
「きりえさんが満面の笑みで気絶しましたわぁぁぁぁーーーーっ!!」
「ふえぇぇぇっ!? ほけんしつ、ほけんしつーっ!」
ここに『天使うまる・百合属性疑惑』が正式に持ち上がったのだった。