ごきげんよう、mです。
最近は豆腐にハマっていて、豆腐にハチミツをかけて食べていますw
はい、では今回のお話。
都市伝説やオカルト好きな私。
ですが「まいったなぁ…」となる事象があったりします。
それが「金縛り」!
ちょこちょこ経験がありまして……
夜、突然息が苦しくなって
「わ、私の上に何かのっかっている!? ああ、何かが! 何か…何か…( ˘ω˘ )スヤァ」
と猛烈な恐怖感がッ!
とにかく圧倒的恐怖感なのです。(寝るけど
当初は
「これが睡眠時無呼吸症候群!? え、うそ、太りすぎ……? ダイエットしなきゃ」
と思ったのですが、様子を見ると俗にいう金縛りな感じ。
なので太りすぎじゃないと思います。(ぉぃ
この金縛りですが、医学的には「睡眠麻痺」と呼ばれていて、ズバリ「夢」と言われています。
後述で詳細を描きますが、特殊なレム睡眠(入眠時レム睡眠)により引き起こされます。
さて、世の中は広いもので「金縛りになりたい!」という人が一定数います。
もう少し言うと、金縛りからの体外離脱体験(Out-of-body experience / 幽体離脱)をしたい人です。
体外離脱までの道のりは耳鳴り→体が震える?→金縛り→ローリングや浮かぶイメージで体から意識?が出る、の順です。
とかいう私も、体外離脱まではいかないのですが
「あれ? 目を閉じているはずなのに部屋がはっきり見える…! ああ、やっぱり自分何かの能力に目覚めてたんだ……アホの子って言われるから言わんどこ」
と、暗い部屋のハズなのになぜかどこに何があるかハッキリ「見える」経験をしたことが何度かあります。
この辺も後述で詳細を書きますが、医学的には「入眠時幻覚」と呼ばれています。
夢を壊してしまうかもしれませんが、これも特殊なレム睡眠によって引き起こされる「夢」と言われています。
今回は「金縛り」の話、「体外離脱」の話、「金縛りになる方法」の話を書こうと思います。
あ、結論から言うと、あまりおすすめしないよ、です。
近頃は睡眠の質の重要性が説かれています。
金縛りになる方法は睡眠の質を落としますので、日中のパフォーマンスを落としたくない人は止めておいた方がいいです。
何より、金縛りは恐怖のデバフが付加されるので、夜おトイレに行けない大人になる可能性があります。
金縛りを科学的に検証している本を紹介
まず最初にこの本を紹介。
睡眠についての学者さんの本で、 金縛りについて論文などを基に科学的に説明している本です。
金縛りにならない方法を書いていますが、逆を返せば金縛りになる方法です。
あと金縛り研究のためにどうやって入眠時レム睡眠を誘発するかの方法も書いています。
この記事の内容もほぼこの本の内容なので、詳しく知りたい方は買って読んでいただくことをオススメします。
金縛りについて
普通の場合は睡眠に入ると、まずは深い睡眠に落ちていって、1時間ほどしてから最初のレム睡眠が来ます。
次に、ナルコレプシー(過眠症)という症状があります。
この症状を持つ方は「睡眠麻痺」「入眠時幻覚」もあるとのことですが、睡眠時の脳波を見ると、睡眠に入ると覚醒状態から直接レム睡眠に入ったりします。(入眠時レム睡眠)
この状態の時に、いわゆる金縛りや何かがのっかってくるという経験することがあります。
また、入眠から10分以上経ってから出現したレム睡眠では、これまで金縛り体験は報告されていないとのこと。
この睡眠麻痺、入眠時幻覚はナルコレプシーを患っていらっしゃる方ばかりではなく、一般人にも起こります。
大学生をターゲットとした金縛りアンケート(?)では39.8%の人が経験しているとのことです。
では、金縛りのお話。
金縛りはウワサの通り、意識ははっきりしているのに体が動きません。
この時の脳は実際に覚醒状態に近い特殊な状態にあります。
なので意識がはっきりして自分起きてるじゃん的な感じにはなっています。
とはいえ起きているわけではなく、第三者的に見ると寝ているようにしか見えませんし、実際レム睡眠中です。
けど経験者なら
「夢!? い~いやいやいや! 絶対現実だってアレ! リアルだったもん! なんか人いたし、めっちゃ話しかけられたもん!」
というかと思いますが、脳が覚醒状態に近いので超絶リアルな「夢」を脳が生み出しているようです。
あとは金縛りの体が動かない状態。
これはレム睡眠中は運動ニューロンが抑制されているとのことで、頭の中で飛び回ろうが何しようが体は動きません。
息苦しい状態。
これは仰向けに寝た際に、レム睡眠で脱力が起こり、舌が下がって気道をふさぐことによって発生するようです。
それと忘れちゃいけないのが「恐怖」!!
とにかく怖い! すんごくコワイ!
経験後は夜のおトイレいけなくなるレベル!
これはオバケがいるように感じるから超怖いとかではない様です(ちなみに私はオバケ怖い)
レム睡眠中は不安、恐怖などの情動と関係している偏桃体が非常に強く活性化しているとのこと。
この偏桃体の興奮によって、自動的に恐怖ステータスが付与されているのではと言われています。
体外離脱体験(Out-of-body experience / OOBE / 幽体離脱)
オカルト好きでなくても「幽体離脱」は聞いたことがあるかと思います。
寝ているときに体から意識が抜けだし、部屋で浮かんで自分自身を見下ろしていた……というやつです。
体外離脱の話を詳しく知りたい人には以下の本がオススメ、というかこの本が全ての始まりな気もしています。
あと都市伝説で有名になったのは「アクアッホ」でしょうか。
このお話もとても面白いのでオススメです。
体外離脱のお話に戻します。
よく言う夢と体外離脱は異なると言われています。
よく言う夢。
こちらは謎のストーリーが既にあって、謎すぎるのに違和感を覚えることなく乗っかって進んでいく……まるでFPSのゲームプレイを見ているような感じです。
で、体外離脱の方。
こちらは意識がはっきりしていて、視覚もぼんやりしていたりするけどあって、布を触ったら布だとわかるような触覚もあり、聴覚もあり、プロになると味覚もあるとのこと。
普通の夢と違うのは、現実同様に自分の意識で動けるということ。
夢なので、壁をすり抜けたり、空を飛んだり、月に瞬間移動したり、人物を作り出す人もいるらしいです。
手を延ばせば離れた壁に手がつくルフィーも体験できるようです。
もしかしたら異世界召喚系も生み出せるかもしれませんし、フルダイブを経験できるかもしれません。
リアルすぎて現実と区別つかない場合は、自分の手に指を押し付けてみるといいかもです。
抜けたらムコウ側ですw
さて。
2002年に発表された論文によると脳の角回という部位を電気刺激したところ、「ベッドに沈み込む感じ」「高いところから落ちる感じ」「自分自身がベッドに横たわっているのが見える」「体が軽くなった感じ」という報告があったそうです。
まさに体外離脱体験ですよね。
https://www.researchgate.net/publication/11150429_Stimulating_Illusory_Own-Body_Perceptions
レム睡眠中の夢体験では角回周辺が活発に活動しており、その角回周辺の脳部位が刺激されるとこれら体験が誘発される場合がありうるとのこと。
なので。
入眠時レム睡眠時、金縛り中の脳が覚醒に近い状態にある中で、夢体験になり、角回周辺の脳部位が刺激された場合に超リアルな体外離脱体験になりそうです。
とはいえ、本などだとこれだと説明できない経験をしていたり(体外離脱中にある人をつねったらその人に痕が残っていたとか)があったり。
私は夢見がちなので、本当に幽体離脱的なことがあった方が世の中おもしろいなと思ったりもしてしまいますw
体外離脱番外編。
ヘミシンクというものがあります。
左耳と右耳から違う周波数の音を流して、α波など特定の状態に誘導する技術です。
私も1枚だけ持っていて試したことがあります。(正直、むっちゃ高い)
(ヘミシンクゲートウェイエクスペリエンス。お高いのでリンクは張らないでおきますw)
体外離脱まではいかなかったですが、腕が離れたような感覚や、鮮明な明晰夢はよく見るようになったりしていました。
金縛りになる方法
アレコレ書いてきましたが睡眠の異常パターンである「入眠時レム睡眠」が全てのきっかけのようです。
けど普通に寝たら深い睡眠に落ちていって入眠時レム睡眠にはなりません。
ではどうすればよいかです。
ちなみに金縛りの研究では入眠時レム睡眠を誘発させて研究するようですが、入眠時レム睡眠になっても必ずしも金縛りになるわけではないようです。
また、入眠から10分以上経ってから出現したレム睡眠では、これまで金縛り体験は報告されていないそうです。
それに金縛りになりやすい人、なりにくい人もいるようです。
さて。方法について先に結論を書くと「大学生っぽい不健康な睡眠習慣にする」です(ぉぃ
夕方や夜に長い仮眠をとって深いノンレム睡眠を出してしまう
まずは通常の睡眠パターンである「入眠時に深いノンレム睡眠に落ちていく」…これが出現しないようにする、です。
通常パターンだといくら念じたところで( ˘ω˘)スヤァまっしぐらです。
そのためには夕方や夜に長い仮眠をとって、深いノンレム睡眠を出してしまうという方法があります。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/0013469489901892
これによって夜に寝るときに深いノンレム睡眠が出にくくなります。
また深いノンレム睡眠は寝る前の覚醒時間が長いほどたくさん出るそうなので、その観点からもよさそうです。
体外離脱系のサイトで「お昼寝」が言われたりするのはこれがあるのかもですね。
夜更かしをする
中学生5000名を対象にしたデータで、夜寝る時間が遅くなればなるほど金縛りになりやすいことが示されています。
https://link.springer.com/article/10.1111/j.1479-8425.2004.00106.x
(寝る時間と仮眠の有無と金縛り体験)
睡眠を一時的に中断してしばらく起こしておき、再び入眠させる
研究ではこの方法を使っていたりするようです。
睡眠の後半ではレム睡眠の出現量が増え、時間も1時間以上の場合もあるそうです。
そこで、明け方や午前中に睡眠を分断するという手法で入眠時レム睡眠を比較的すぐに誘発できるそうです。
体外離脱系のサイトで目覚まし作戦がありますが、この辺の話ですね。
ただ、入眠時レム睡眠中に起こしたからと言って必ず金縛りになるわけではなく、特に経験なし、普通の夢の場合があり、数人に何回も何回もやってみて初めて報告が出る、といった率のようです。
仰向けで寝る
金縛りにあったときにどういう睡眠姿勢だったかの研究だと、仰向けが80%を超えているとのことです。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11437167/
横向きだとならないの?みたいな話もあるかと思います。
なんでも、入眠時レム睡眠はとても不安定でちょっとした刺激で中断するそうです。
横向きなどで寝てるときの姿勢を維持する筋力が脱力、それによって仰向けに移行する「体動」が生じたとたんに中断すると考えられるとのこと。
この辺のことから体外離脱系サイトだと「リラックスが大事」ということが言われているのかもですね。
全部ひっくるめて金縛りになりそうな睡眠パターン
以上をまとめてひっくるめると!
- 夕方などに長い仮眠をとって深いノンレム睡眠を出し切りちゃんとした睡眠で深いノンレム睡眠が出にくい状況を作り、明け方のレム睡眠が出やすい時間帯に仰向けになって寝る睡眠パターン
- 明け方に目覚ましをかけて起き、一旦起きた後に少しして、仰向けで寝るパターン
このような感じになるかと思います。
遅い時間に仮眠をとって、ゲームしまくって、明け方に「寝るか~」とやる生活だと出やすそうかもです。
私、前そうだったもんなぁ……(しみじみ
睡眠の大切さは昨今声高に言われていまして、こういったパターンの睡眠をしていると疲れが取れなかったり、翌日頭がぼーっとしたり、ストレスが取り切れない生活になるかもしれません(^-^;
あとそう。
金縛りになるときの体調の話があって「疲れていた」「ストレスがあった」「生活が不規則」といった話もあるのですが、この辺も睡眠覚醒リズムの乱れにつながるからだと言われています。