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【SS】【幼女戦記】幼女、シャワーで焦る

 ごきげんよう。mです!

先週は出張で東京へ行っておりましたw

昔の友人とあって思い出話などに花を咲かせたり。

みんな変わらないようで変わっているのだな、なんてしみじみしてしまいました。

 

さて!

出張中の飛行機で妄想が沸いたので書くことにします(核爆

 

 

【SS】【幼女戦記】幼女、シャワーで焦る

※キャラも文も崩壊気味ですが何卒ご了承くださいmm

 

***

 

「この国には労働基準法も三六協定も児童福祉法もないのか……」

深夜の帝国軍参謀本部外局。

ターニャ・デグレチャフ少佐は報告用の書類を書き上げると、愚痴りながらその小さな体をデスクから起こした。

すっかりと肩も体も凝ってしまっている。

こんなにも凝りやすいのは、まだ筋肉も未発達な体ゆえか。

シャワーに入って肩を回せばすぐに回復するのもまたこの体ゆえか。

皮肉だ、と思いつつターニャは司令部に設置されているシャワールームへと向かった。

 

***

 

同・シャワールーム

 

シャワールームと言っても、現代日本のような設備があるわけではない。

コンクリート剥き出しである床と壁。

その壁に、つけてやったと言わんばかりに無造作にシャワーがついている。

シャワーとシャワーの間には簡単な衝立はあるが、体を隠すという目的よりは横に飛沫が散らない程度に緩和する簡素なものだ。

もちろん衝立だけでカーテンもないので横に人がいてもほとんど丸見えだ。

あってもなくても変わらんぞ。

どうなっているのだ、ここのプライバシー管理は。

そうは言っても参謀本部に女性将校はほとんどいない。

よって女性用シャワールームはいつもターニャしかいないのが実情だ。

「たまには湯船につかりたいものだな」

かつてはカラスの行水程度だったが、なければないで求めてしまうものだ。

「ふぅ……」

熱いシャワーの水滴ががターニャの幼い体にあたり弾ける。

それにしても……。

自分の柔らかい体を見やる。

生前とでもいえばよいのだろうか。少なからずとも女性の体は気になったものだ。

自分の胸を手で撫でるが、全くの大平原が広がっている。

男と変わらないといった印象しか持たない。

それはそれでよいのだが、やはり気になることはある。

「なぜセレブリャコーフ少尉はあんなにも大きいのだ…?」

胸のサイズには興味はない。

だがこうも差があると気になるものだ。

成長したとしてああも大きくなるものだろうか。

遺伝要因と食べ物だろうか。

この戦時下で食べ物の差もないとは思うが……。

ならば何らかのマッサージでもしているのだろうか。

自分の胸を揉んでみるが、そもそも揉めるほど胸がない。

「ふむ……」

胸を張ると寄せる肉もなくどうにもならないので、しゃがんだ姿勢になってみた。

――もみもみもみもみ

――ぐりんぐりんぷにぷにぷに

「ほう、こんな感じか?」

――もみゅっ、もみゅっ、もみゅっ

揉みしだく、といった揉み方をしてみた。

「……ん……」

自分の体とはいえイケナイ気分にもなってくるな、これは。

 

――ガチャリ。

 

突然のノックとともにシャワールームの扉が開いた。

「セレブリャコーフ少尉入室いたします! デグレチャフ少佐もご休憩で――――…………」

タオルを巻いたヴィクトリーヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ少尉と目が合った。

そういえばまだセレブリャコーフ少尉が残っていたのだったな。

なぜかその少尉はこちらを見たまま固まっている。

「……」

「……」

「……」

「……」

ん?

……何かおかしい。

雰囲気がおかしい。

セレブリャコーフ少尉は瞬き一つせずこちらを見ている。

その顔がなんか赤くなっている気がしなくもない。

……いや。

待て。

待て待て待て。客観的に状況整理だ。

 

私が。

裸で。

しゃがみ込んで。

胸をもんで。

声を漏らしている。

 

……………………。

…………そんな様子を見たら人はどう思うだろうか。

…………まさか。

ま……。

まずいっ!!

大いに!!

大いにマズイッッ!!

「セっ、セレ――」

声をかけようとした時だった。

 

セレブリャコーフ少尉の顔がプシューっと音を立てたかのように真っ赤に染まった!!

 

「わわわわわわわたし、じゃなかった、しょしょしょ小官は、そのっ、んなっ、なっ、何も見てませんっ全然見てませんからっっっ!!!」

やはり絶賛勘違いしているではないかぁぁぁぁっ!!

「見てないです見てないですホント見てないですぅぅぅーーーっ!!」

顔を手で覆って入口へ駆けだそうとする少尉!

「ああああああっ、ま、待てっ!! とっ、止まれ!!」

「へっ!? あっ、あの、えとえとえとえとっ!!」

待てで止まってくれた少尉だが、真っ赤になった顔をそらしながら手をバッタバタさせて大混乱中だ!

「あのっ、そっ、そういうことはですね!」

目まぐるしく目が泳いでいるっ!!

「しょ、少佐も思春期に入るころですし、べっ、べっ、別におかしなことじゃなくてっ」

早くこの誤解を解かねばっっっ!!!

「少尉、きい――」

「そういうことは至って普通でありますぅぅ!!」

顔を真っ赤にしながら目を全力で閉じた謎の敬礼だ!!

「だから少尉っ、き、聞いてくれっ!」

「あのっ、けれどっ、できれば、おっ、お部屋でなさったほうが良いかとっっ!!」

私まで顔が熱くなるようなことをいうなぁぁぁっっっ!!

「ああああっ、傾注ッッッ!!」

「ッ……は、はいっ!」

さすが将校か。平時の号令でぴたりと止まった。

落ち着け。

落ち着け私。

状況をありのまま話すのだ。それですべて解決だ。

 

「貴官の胸を思い出して、ついな」

 

「……」

「……」

「……」

「……え?」

 

……ありのまま話したのだ。

……ただ、そのありのままがイケナイ発言にしか聞こえなかっただけだ。

 

「ふぅぅぅええええええええぇぇぇぇぇーーーっっっ!?」

全身桜色で湯気をあげて少尉が飛び上がった!!

あああああっ!! 自分の迂闊な口を打ち抜きたいっっっ!!

「わわわわわ、私のことを、その、そのその、おっ、想いながらだったのですかっっっ!?」

「だあああああああぁぁぁぁぁぁーーーっ!!!!」

頭を抱えて悶絶するほかない!!

「しょっ、少佐は、そのっ、そ、そちらのご趣味がっっっ!?」

「ご、誤解なのだっ!! 私はっ!」

少尉の目を見て真っすぐに言い放った。

「貴官の胸が気になったのだっ!!」

「やっぱりそうじゃないですかぁぁぁーーーっ!!」

泥沼ぁぁぁぁーーーっ!!

「わ、わたしのその、お、お胸が、す、好きなのでありますかっ!?」

ササッと両腕で胸を隠す少尉!

「そうではなくてだなっ!!」

「わわわわわたし、男の人とも手をつないだこともなくて、そ、それが、その、ふえっ、ふえええええええぇぇぇぇーーーっ!?」

全く聞く耳をもってくれない!!

顔を真っ赤にしながらイヤイヤするばかりだっ!!

「わっ、わっ、私たち女性同士といいますかそのえとあのっ!!」

「だから誤解――」

「しょっ、少佐がおっしゃるならっ!! ちょっとがんばろうかなって><」

「何を!?」

既にセレブリャコーフ少尉の頭の中では百合が咲き乱れる展開が広がっているようだ!!

「うううう、けどっけどっ、やっぱりそういうのっ――」

少尉が両手で真っ赤になった顔を覆った。

「まだ早いですぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーっ!!」

 

――ズダダダダダダダダダダダダダーーーッ!!

 

そう叫ぶと少尉は入口に踵を返すと駆け出した!!

「まて、少尉、まってくれ!! 頼むから……待ってくれ…………」

 言葉虚しく、全力で駆け出して行ってしまった。

 

「というか少尉……タオル一枚だぞ……」

 静まり返ったシャワールームにつぶやいた一言がしみこんでいった。

 

 ***

 

今回のオチというか後日談。

翌日の参謀本部

「あはは、サイズのお話だったのですね。私てっきり……」

なんとかセレブリャコーフ少尉の誤解を解くことに成功した。

はぁぁぁ……。

一時はどうなることかと思ったが。

ちなみにセレブリャコーフ少尉がタオル一枚で廊下を走り回った件だが、深夜だったおかげでレルゲン中佐のみが目撃、卒倒した以外の被害はない。

お嫁にいけない、と泣きわめく少尉を慰めるのも大変だったが。

 「失礼ですが、発言よろしいでしょうか!!」

珍しいことに大隊中隊長であるマテウス・ヨハン・ヴァイス中尉が話しかけてきた。

「許可する」

「ハッ!」

生真面目な顔が余計に使命感を帯びた表情へと変わる。

「気にする必要はございません!! 胸などただの飾りかと! 少佐にはそれがわから――グホォッ!?」

 とりあえず全力でぶん殴っておいた。

 

 

 

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